2022/03/03 22:51
【試験対策の参考図書】初挑戦で合格。試験対策に参考にした本の中に『仕事だいじょうぶの本』
このほど行われたキャリアコンサルタント試験に初挑戦で合格した山本まみさん(33=仮名)。試験対策に参考にした本の中で、『仕事だいじょうぶの本 職場の人と安心してコミュニケーションできるSSTレッスンBOOK』(北岡祐子・著)が役立ったと聞き、その理由などについて詳しく伺ってみました。
編集室 このたびは、小社の『仕事だいじょうぶの本』(北岡祐子・著)をお読み頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントとは国家資格(厚労省)で、キャリアコンサルティング、つまり、働く人の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行う専門家のことですね。
▶厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consulting.html
その試験を受けるにあたって、『仕事だいじょうぶの本』も参考になったということですが、そもそも選書頂いたのはどのような理由からなのでしょうか。
【選書の理由】過去問だけでは理解しにくいメンタルヘルスなどの対応法。生の声や気持ちが載っている本を探していた
山本 試験対策としては、養成講座に加え、SNS上のコミュニティ、オンライン講習、過去問演習等で自学自習していたのですが、メンタルヘルスなど、こころの病に関わる問題がどうしても実感を伴って理解できなかったんです。
そもそも、キャリアコンサルタント試験を受けようと思ったのも、今の仕事で管理職になり、部下や同僚との質問や会話で、相手の気持ちに寄り添う力が必要だと実感したからで、転職や異動などキャリアに悩む相談を受けたときに、その人に向き合える知識を持ちたい。しかし、私も相手も伝えるコミュニケーションは苦手で、自分の経験や会社側の意見をその人にぶつけてしまう。どうしても、うまくいかない。それが嫌だったんです。
ところが過去問で学ぶだけでは、仕事で心を病んだり、人間関係でつまずいたりという相談を受けても、実感を伴って理解できない場合が多いんです。こころの病で悩む人の生の声や気持ちが分かりにくい。
実際に、実技試験においては、例えばうつ症状で仕事を辞めたい、職場での人間関係で相談されたなどのケースもあるんですね。そのようなケースについて具体的に学べる本はないかなあと探していて、この本に出合ったのです。
編集室 確かに、「職場の人間関係について相談したい」「あいまいな指示を受けたので質問したい」など、掲載しているコミュニケーションの課題とその解決方法は、全て実例を取り上げて練習できるようにしているのがこの本の大きな特徴です。
【感想】当事者の生の声で「このような簡単なことに難しいと思っているんだ」と気付き日常の業務にも生かせている
山本 この本は、取り上げている内容が全て、当事者や支援者、事業者の皆さんの実際の体験や声によって構成されていて、しかも難しい表現もなく、イラスト中心なので直観的に理解できます。
あらためてこの本の中で当事者の皆さんの具体的な声を読むと、なるほど「こういうようなことでつまずいているんだ」とか、「このような簡単なことに難しいと思っているんだ」という気付きになるんです。
メンタルなことって、普段、まわりに悩んでいる人がいても気付きにくい。ですから、日常の中でイメージしにくいことなんですね。
そういった中で、この本を読んだら、具体的に当事者の声で綴られているので、イメージしやすく理解しやすかった。その点、試験はもちろん、日常の業務でもとても役に立っています。
編集室 本書の著者の北岡祐子さんは、30年にわたって、心を病んだ人たちの生活・就労支援に携わってきた現場の人。これまでの経験や当事者の皆さんの実例を盛り込んだ本ですから、その点が役に立ったという評価を頂くのはとても嬉しいです。
では、具体的にどのページをどのように役立てて頂けたのかを教えて頂けますでしょうか。
後半:キャリコン試験『仕事だいじょうぶの本』。ここが役立った5つのポイント