2019/07/13 16:13
本に込めた平和の2文字、歌になって世界を巡る
平和への思い、歌に込めて。
静岡市立 松野小学校の児童が歌い継ぐ『空に願いを』。
敗戦後、10歳と6歳、幼い姉と弟がたった二人だけで満州から引き揚げてきた実話『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』(望月泉・著、ペンコム刊)。
この本の最後のページに1編の詩が寄せられています。
本書のモデル、いっちゃんこと、 望月郁江さんが、この本でどうしても伝えたかったこと「平和の二文字」の思いを込めた詩です。
この詩に曲がつきました。
作曲は、望月さんと同じく静岡市松野在住の窪田由佳子さん。
窪田さんのお父様は、シベリア抑留からの帰還者で、抑留中に大好きなヴァイオリンを、監視の目をかいくぐりながら手づくりしたという父を描いた感動の書『父のヴァイオリン』などの著書があります。
満州とシベリア。
平和への思いが強い二人を、偶然が引き寄せ、合唱曲が誕生します。
そして、この曲を、二人の地元の松野小学の児童が歌い継ぐのです。
同校では、「子どもたちは松野の宝。今日からこの歌も宝になりました。これからも一緒に歌い継いでいきたい」と話しています。
ぜひ、お聞き下さい。
夏休み、読書感想文にこの本『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』をぜひ、お読みください。
主人公の「いっちゃん」と同じ10歳の子供が読めるように、読み仮名もつけています。
8/15の終戦の日を前に、家族で学校で、平和について考えるきっかけになればと願っています。
『お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ』
(公益社団法人図書館振興財団 選書)